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祖母は難病のため入退院を繰返していました。

私が大学生だった頃のことです。

手の施しようがなくなると、自宅療養の期間が増えました。

あの頃は今のように介護制度が整っていなかったので、家族で介護をしていました。

夜は祖母のベッドの横に布団を敷いて寝て、祖母がトイレに行きたくなると専用の棒で寝ている家族をつついて起こしてもらいます。

父は仕事・私たち子供は学校があるからと、ほとんどの介護は嫁である母の仕事になりました。

私たち子供ができることは、3人がかりで祖母の髪を洗う時の手伝いや、祖母の体を拭いたり、母に代わって買い物や家事を行う事でした。

祖母は闘病をよく頑張っていたし、家族も協力しながら介護を頑張っていた様子が、数十年経った今でも鮮明に思い出せます。

祖母が亡くなった時、家族のだれもが祖母を介護できたことに満足感を感じていたと思います。

父や母は、あの頃の祖母の年齢を過ぎています。

母のように十分な介護はできないと思いますが、自分のできる範囲で両親の介護をしようという覚悟はできています。

この覚悟こそ、祖母から私への最後の贈り物です。

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